読書メモ2「推し、燃ゆ」

題名:読書メモ2「推し、燃ゆ」
著者:宇佐美りん
読了日:2021/01/20

自己投影とまでは行かないが、推しに自己を構成する大部分を託していたのだと思う。自分と他人は違う個人であり、しっかりと境界線を引いておかないとその他人の存在が揺らいだときに自分まで揺らぐことになる。推す側と推される側の相互関係の話かと思って軽い気持ちで読み始めたが、実際は抜け出せない社会の仕組みの中で溺れかけながらもがき続ける生きづらさの話だった。

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