留学について3

2022.11.23に書いたもの

 1年間の留学予定だったものの、健康上の理由から半年に短縮して12月に帰ることになった。8月からの留学生活を懐かしみながらカメラロールを眺めていて、最近の写真には私が写っていないな、と思った。一緒に遊ぶ友達がいない? いや、学校にいる時は大抵いつも誰かと一緒にいるし、休日も色々なところへ行っている。食べたものの写真や景色の写真、何を思って撮ったのか分からないスクショはたくさんあるのに、私の写っている写真は無い。友人と撮ったツーショットすら無い、ということは留学先でできた友人の写真も残っていないことになる。
 私は写真を撮ることが好きだ。思ったことを突発的に文章に起こすことも好きだ。記録しないと忘れてしまう。なにやら自分の抱えている内側の問題のせいか、なかなか色々なことを覚えていられない。おもしろかったこと、楽しかったこと、その時瞬間的に思ったこと、感じたこと、など大切にしたい思い出を忘れてしまう。これがあった、これがあった、など事実は覚えていられるものの、その時何を感じ、何を思ったのかがどうにも自分の記憶と繋がらないのだ。以前母親と喧嘩した時に言われた。私は、自分が嫌だったことや自分に都合が良いことは覚えているのに、それまでの過程を全て忘れてしまうと。
 留学に来た理由は多々あるけれど、その中の一つに「強くなって帰ってきたい」があった。今まで他人に頼りっぱなしだったから。自分のメンタルのケアを他人に任せてしまう節があった。留学をあと1ヶ月で終える現在、強くなれた、とは言わないけれど、酷く落ち込んで動けなくなる回数が減った。留学先の食べ物が合わなかったり天候不良が続いたりで気が滅入ることもあったけれど、なんとか自分で対処できるようになった。特に意識もしていなかったから留学が直接的な理由ではないかもしれないし、ただ時の流れが解決しただけなのかもしれなくて、能動的に目的を達成したとは言えないけれど。自分のことはなんとかできるようになった今、強くなれたというより思ったより何も考えずに半年間を過ごしてしまった、という後悔の方が大きい。
 語学力も、来る前に比べたら明らかに伸びているものの、語学の授業を受けているだけでは現地の友達もできないし話す機会も無い。英語ではなく現地の言語で授業を取れるくらいには語学力を高めてから来れば良かったなと思う。
 日本を飛び立つ前から今までカメラロールを見返して思うのは、日本も案外悪くはなかったということ。母語である日本語は問題なく通じ、細かなニュアンスの不明瞭さに必要以上に気を張ることもない。大好きなサブカルチャーに惜しみなく触れることができる。お互いのことを応援しあえて、一緒にいると自分のことを好きになれる友人がいる。日本で20年間生まれ育った私にとって、このうえないこと住みやすい。留学先では外国人だからといって不当な扱いを受けたことはないけれど、溶け込めたとおもったことは一度もない。留学前のカメラロールに残る私の写真はどれも楽しそうだ。

ここまで書いたけど収拾つかないのでおわり 残りの留学生活は悔いないようにがんばります

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